①特許代理人、商標代理人との委託契約の書式
知的財産権局から、特許・商標代理委託契約のモデル書式と締結にあたっての手引き（指引）が公表されていました。
https://www.cnipa.gov.cn/art/2025/1/9/art_551_197106.htmlこのようなテンプレート、業務上定型的かつ頻繁に使う書式については便利ですので、見かけたら都度ご紹介するようにしています。
もしお見かけになられたものがあれば、コメント欄又はメールなどご教示いただけましたら幸いです。
委託者側から、特許代理事務所と特許代理師に対し、執業信用評価情報というのを提供するよう求めることができるという条項も入っています。こういった情報は、特許代理管理システム（http://dlgl.cnipa.gov.cn/）でも見られると手引きに書いてあったので開いてみましたが、ちょうどこの1月から新しいプラットフォーム（https://ggfw-dljg.cnipa.gov.cn/poam ）に移行しており、旧システムでのサービス提供は終了したと書いてありました。
違反や事故歴のない事務所の方が申請や審査もスムーズに進みそうにも思いますので、執業信用評価情報、何かのときには見てみた方がよいのかもしれません。
②土地ストック管理弁法の改正
自然資源部など4部門から共同で、土地のストックに関する弁法の改正が発布されていました。2017年以来の改正となるようです。
（自然資源部のWebサイトが開けなかったので、暫定的に湖南省のWebサイトのURLを書いておきます。）
ストックする土地の規模や配置などについて3年ごとのローリングの計画を作って管理すること、遊休土地や低利用土地を優先的に回収してストックすることなどが規定されています。
工場などがそろそろ移転や閉鎖を考えているころに、この土地ストックの候補エリアに入っていると、移転や閉鎖の時期や条件にも影響してくるところがあろうかと思われます。
③電話番号12345（政府ホットライン）
電話番号12345、各地方の政府のホットライン電話に関する4つの国家基準が1月1日から施行されています。新法令ではなくて恐縮ですが、個人的に少しご紹介しておきたく。
（全文ではなくリリースの記事だけで失礼いたします。）
電話番号12345は、各種の問い合わせや通報、クレーム、意見・提案など市民からのさまざまな訴えを受け付ける電話番号です。業務上は、自社の事業に関する消費者からのクレームが、この12345に対して寄せられているのに接することがあります。
このホットラインは、2016年頃から各地方で導入されてきたようでして、私も現地に駐在していたときはなかったのであまり慣れていません。
ですので、私と同じように、「12345って何？」と思われる方々がいらっしゃるかもしれませんから、ここでご紹介しておきたく。
今回施行された4つの国家基準のうちには、その電話受付の運営と、寄せられた情報の集積・取りまとめに関する国家基準が含まれています。全国で統一的にデータを収集蓄積して運営されるべく、今回の国家基準が制定されたようです。
日本でも各種のホットラインは設置されていますが、こういった何でも受け付けてくれるような電話番号は無いように思います。あると便利そうではありますが、運営は非常に大変なようにも思います。
来週は大陸側春節休暇のため休載予定です。
0 件のコメント:
コメントを投稿