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2月14日の中国会社法改正セミナー:セミナー資料の目次(予定)

中国の会社法改正について、2月14日にオンラインセミナーでお話させていただく予定になっていますので、そのセミナー資料の目次をご紹介します。 下記は現時点で手元に用意してある資料案によるものですが、当日は時間の関係で全部はお話できない可能性がありますので、その点はどうぞご容赦くださ...

2020年11月26日木曜日

11月第4週:顔認証と指紋認証

今週のキーワード:
ライブ配信の管理強化、顔認証の初の訴訟事件、消費者の権利保護


「顔認証に関する初の訴訟事件」というニュース記事が面白いですので少しだけ。
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 20194月に動物園の年間パスを購入
201910月にシステムのアップグレードで顔認証登録を求められ、
 拒否したところ入園できなくなった。
⇒裁判所は年間パス返金・交通費賠償と、
 個人情報の削除を動物園に命じた。
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ということで、動物園側の後出しなので結論は当然という感じなのですが、
従来は指紋登録だったのを顔認証登録に変えるというシステム変更だったようですので、
「指紋は登録されても良いが顔の特徴を登録されるのは嫌だ」というのが
やはり中国、いろんな方がいらっしゃるのだなと思ったところです。

2020年11月25日水曜日

「双十一」に関するクレーム件数

「双十一」に関する、中国消費者協会の分析報告: http://www.cca.org.cn/zxsd/detail/29854.html(中国語) ブログやSNSのビッグデータで、「双十一」に関係する消費者の権利関連の情報は約1400万件あり、そのうち商品・サービスのネガティブな評価を含むものは14.31%(約204万件)とのこと。

2020年11月19日木曜日

11月第3週:①著作権法改正とリバースエンジニアリング、②民事訴訟の国外証拠、③農産品のインターネット販売を奨励

今週のキーワード:
著作権法の改正、世界最大の自由貿易圏、不正競争事件の保全裁定


著作権法改正でも、ロイヤリティの15倍のみなし規定、
賠償額計算不能の場合は~500万元という規定は揃ってきました。
個人的には、「暗号化研究やソフトウェアのリバースエンジニアリング研究のためなら
技術的保護手段を回避しても良い」という例外規定がちょっと驚きでした。

それと、民事訴訟の証拠についての規定では、
9条で、国外証拠について「公証・認証がなくても可」とする例外規定が入っています。
①相手方が証拠の真実性について明確に認めた場合、又は、
②提出側証人の証言により真実性が確認でき
且つ証人が偽証についての処罰に明確に同意した場合。
ということですので、証人の証言が必要になりますから、
半歩前進という程度ではありますが、少し便利になりそうです。

なお、中国では、農村振興策として、
インターネットで農村の人たちが都会に向けて農産物を売ることを奨励しています。


2020年11月16日月曜日

個人情報保護法(草案)に関する記事を掲載しました。

【中国法令・事例情報ワークショップ】アンケート結果を見て、中国の個人情報保護法『草案』について少しだけご紹介しています。



2020年11月13日金曜日

11月第2週:①「双十一」商標、②農業・農村インフラ支援、③輸入食品の包装を消毒

今週のキーワード:
ネットでのライブマーケティングの監督管理、「双十一」の商標、リンク回復の行為保全


「双十一」が広告の場面では商標的に使用されているものの
小売サービスでは商標的に使用されていない?というような判決が出たそうです。
日本でも「バレンタインデー」の商標などがあるらしいですが、
 「独身の日」 
 →  独身の人たちが自分にご褒美を買う日
  →  年一回のショッピングのお祭り
に育て上げた『発明』をどう保護するか?というのは古くて新しい課題ですね。


農業・農村インフラ建設の分野では
貧困解消策の一環として手厚い政策支援が打たれています。

新型コロナ対策で、輸入の冷凍・冷蔵食品の包装を消毒するとのことです。
「普通の消費者に感染する可能性は極めて低い」とされていますが、
それでも対策がこれほど大げさなのは、さすが中国という印象です。


2020年11月6日金曜日

11月第1週:①社会保険料の徴収方式、②「インターネット+」と医療、③薄型レジ袋禁止に、④「海」と「河」の一字違い

今週のキーワード:
内需拡大・消費促進、反独占、軽微な違反の初回不処罰、東風集団の反腐敗活動


「11月から、社会保険が変わります」のニュース、
何が変わるのかな?と思って見てみましたら、
一時期「社保入税」と話題になった、
社会保険料を税務局が徴収する件でした。
各地の税務局がそれぞれ公告を出して
徐々に実施されているそうです。

「インターネット+」、医療に限らず各分野で推進されていて、
全過程オンライン診察などが行われています。

プラスチック制限令では、年末で薄型レジ袋が禁止になります。

商標について、「海」と「河」の一字違いで
権利者側が敗訴した事例が出ています。
商標は登録までの期間は、以前は89ヶ月、今は4ヶ月と少し、
来年は4ヶ月を切るぞ!というお話ですので、
商標はなるべく安く大量に申請しておくべき時代なのだろうと思います。