12月第4週： ①対外貿易法の改正、②危険化学品安全法、③失効となった法律、法律解釈など

年末ですので例年どおり多くの法律が制定・改正されています。

①対外貿易法の改正

対外貿易法が改正されました。http://www.npc.gov.cn/npc/c2/c30834/202512/t20251227_450709.html
総則的な規定の部分が改正されているほか、条約・協定による紛争解決メカニズムが適切に機能しない場合に「相応の措置」を講じることができるとする条文や（第51条第2項）、産業チェーンやサプライチェーンの安定を図る貿易調整援助業務についての条文（第55条）などが拡充されています。

②危険化学品安全法

これまで危険化学品については《危険化学品安全管理条例》が基本的な法令となっていましたが、今回は新たに全人代により法律として制定されました。

http://www.npc.gov.cn/npc/c2/c30834/202512/t20251227_450708.html

ざっと見たところでは、許可証による管理や重大危険源の登記、住宅地域等からの安全距離、主要責任者や安全生産管理人員の試験など、従来の危険化学品関連の規制について改めて規定している印象です。ときどき事故などがあって厳しくなってきている輸送の面での管理についても条文が整備されています。

③失効となった法律、法律解釈など

新法によって置き換えられた法令や、もはや時代に適さなくなったため廃止すべきとされた法令などについて、失効とする旨の決定が出ています。

http://www.npc.gov.cn/npc/c2/c30834/202512/t20251227_450716.html

104件あります。

時代に適しなくなったとして施行を停止された法令には、《郷鎮企業法》も含まれています。

外資系企業に関係する法令もいくつかはありそうですので、折をみて細かく見ておこうと思います。

今年も皆様、大変お世話になり、ありがとうございました。

おかげさまで、この独り言のようなブログも、アクセス数が随分増えました。感謝申し上げます。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。