今週のキーワード:
コスト低減の重点業務、人口一斉調査データ、並行輸入
①危険化学品の査察活動
危険化学品の重大危険源企業に対する2021年度第1弾の査察活動が行われます。
5月から7月にかけては化学工場の事故の件数が多い時期であり、また特別に重大な事故が起きやすい時期だそうです。
そういえば、化学工場ではありませんが、天津の爆発事故も夏の暑いころだったような気がします。
当時、北京に駐在していたので、現地の中国人の方々から「危険な化学物質が舞い散っているので、天津に行くなら髪の毛を切って行け」と親切な助言をいただいたことを思い出します。
②不正競争の取締活動
取締が来そうなテーマで言うと、もう一つ、「反不正競争法」の取締活動が5月から12月にかけて行われます。
反不正競争法といえば、虚偽宣伝や景品表示などが昔からよく取締で指摘される項目となっていますが、最近クローズアップされているのは商業秘密(日本にいう営業秘密)です。
日本でも大手通信事業者間の紛争があって注目が集まる分野ですが、最近はサイバー攻撃も多いですので、営業秘密については管理の見直しの良い機会でもあります。
なお、個人的には、昔からあるもののなかなか取締の対象にならない商業賄賂がどう扱われるのかが気になります。
③スマートシティ試行6都市
インテリジェント・コネクティッド・ビークルとスマートシティ、日本でも取り組みが進んでいますが、中国では6都市(北京、上海、広州、武漢、長沙、無錫など)を第1弾の試行都市に選定したとのこと。
壮大な実験が続けられ、関係する国家基準やビジネスモデルが模索されていくことになります。中国市場はボリュームが大きいですから、こういった試行地区でテストされる製品やサービスについても目を配っておくと、開発の方向性のヒントになることもあるかもしれません。
④外国人にも受験資格!
そして、北京市で外国人にも資格試験を開放!
何年か前ならば、私自身も中小企業診断士ではなく、そちらを受験したかな?とも思いますが、
登録会計師、医師、特許代理師、税務師、不動産仲介専業人員職業資格などが並んでいます。
ただ、残念ながら、司法試験はまだ入っていないようです。
他には、建設・土木など工事関連の資格のほかに、銀行、ファンド、証券などの業界の資格なども含まれているようですので、
中国語が堪能な方々にとっては、北京への赴任が吉となるかもしれません。
(もちろん、コロナ禍が終わった後のお話ではありますが...)
⑤並行輸入
なお、中国に詳しい方はご存じかと思いますが、
中国では並行輸入は基本的にOKとされておりまして、
直近の事例でも同様の扱いとなっています。
マーケティングを考える際には、中国の代理店と揉めないように、
知っておいていただきたい基礎知識の一つかと思います。
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