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2023年8月16日水曜日

【体験レポート】自動翻訳の附属ツール「TexTra Files」(+VoiceTraアプリ)

NICT(情報通信研究機構)から提供されている「みんなの自動翻訳@TexTra®」という自動翻訳サービスがあり、個人的にときどき使ってみています。
この「みんなの自動翻訳」の関連アプリで、
「PCのデスクトップにショートカットを置いておいて、
 翻訳したいファイルをそこにドラッグ&ドロップすれば自動で翻訳してくれる」
というツールが紹介されていたので、使ってみました。
 (下記⑤のとおり、業務上の使用には適しない点、あらかじめご留意ください。)

自動翻訳、便利ではあるのですが、使うときには
 (1) Webサイトやアプリを開く、
 (2) ログインする、
 (3) 翻訳機能のメニューを選ぶ、
 (4) 翻訳したいファイルを選ぶ、
 (5) 翻訳が仕上がるのを待つ、
 (6) 仕上がったファイルを開いてみる、
 (7) どこかに保存する、
というように、何回もクリックや入力が必要になりますので、
ついつい使うのが「面倒」「おっくう」になります。
これに比べて、このツールと使うと、この手間がかなり省略できます。

【操作の流れ】
-----------
デスクトップ上にあるアイコンに、ファイルをドラッグ&ドロップ





  ↓
何語から何語に翻訳するのか指定するウインドウが開く
 (一度指定してしまえば、次からは同じ設定のまま開くので、毎回指定する必要はないです。)







  ↓
「OK」を押すと翻訳サーバー上にアップロードされます。





  ↓
翻訳完了待ちの画面が開きます。
 (状況欄が「処理中」→「完了」になれば、翻訳完了です。
  私はせっかちなので、何度も「更新」ボタンを押してしまいます。)











  ↓
「ダウンロード」ボタンを押すと、指定した場所に翻訳済みのファイルが出てきます。
 (今回はデスクトップ上にファイルが出来上がるように指定してみました。)






-----------
このように、簡単な操作で自動翻訳済みのファイルが出来上がります。


但し、使ってみると、ちょっと不便かな?と思うところもありましたので書いておきます。

① 「みんなの自動翻訳@TexTra®」のユーザー登録と、初回利用前にAPIの設定が必要です。これが少し面倒です。(一度設定してしまえば後は特に面倒なく使えます。)
② 最初インストールしたとき、なぜかショートカットにドラッグ&ドロップできず困りました。(一度ショートカットを削除して、プログラム本体のファイルから改めてショートカットを作り直したら、無事に起動するようになりました。)
③  出来上がったファイルが自動的にデスクトップに出てくるのかと思っていたのですが、2~3回、ボタンを押す操作が必要です。
④ WordやExcel、pptの古いファイルには対応しておらず、拡張子を変えて新しい「.docx」「.xlsx」「.pptx」のファイルにしないと翻訳できません。
⑤ PDFファイルでもOCR処理をして翻訳してくれます。ただ、OCR処理を介するゆえ、翻訳精度は悪くなっている印象です。(OCRの段階で、かなり誤字が発生していました。)
⑤ 翻訳対象として入力したファイルのデータはNICTで二次利用されるようです(利用規約第4条3)。ですので、個人情報や業務上の秘密情報など、秘密にする必要がある情報を入力してはいけません。(一般に公開されているような資料の翻訳にしか使えません。)

ということで、⑤の部分で、業務には使えず、各社でご利用されている業務用の翻訳サービスを使わないといけないことになってしまうと思います。

ですので、
業務用に使えるものとしては、別途、業務用の翻訳サービスに連係させることにして、
事務所のスタッフの方々に無理をお願いしまして、
「Aフォルダ(下の写真の左側)にファイルを入れて何分か待てば、自動的に、
 Bフォルダ(同右側)に翻訳されたファイルがアウトプットされてくる」
という仕組みを(手作りで)作ってもらいました。






事務所で使っている別の有償のサービスと組み合わせたものらしいのですが、
これはこれでなかなか便利ですので、今後ありがたく使わせていただこうと思っております。

便利な翻訳サービス、いろいろあるようですから、少しでも手軽に使えるように、
一つご参考になればと思います。



ちなみに、余談ですが...

同じくNICTから提供されている「VoiceTra」というスマホアプリがあります。
これも私は非常に気に入っています。
何故かと言うと、日本語で音声入力して外国語に変換された後、「こういう意味の外国語に変換しましたよ」というのが同時に表示されるのです。
(普通の翻訳アプリは、一方通行で、日本語→外国語の2段しか表示されないですが、
 このVoiceTraは日本語→外国語→日本語と3段で表示されます。)

「ちゃんと訳してくれているのかな...」という不安が無くなりますので、
是非一度お試しいただければと思います。

但し、惜しむらくは、実際の会話で使おうとすると意外に使い方が難しく、数秒のタイムラグも生じるので、思いのほかストレスが大きいです。現状では、「下手でも自分で話した方がよいかな?」と感じています。
使いこなせるまでには、私自身の訓練にもう少し時間がかかりそうです。



(なお、この記事を書くにあたり、詳しい方々のご助言等は特に受けておりませんので、
 もし私の誤解で「もっと便利に使えますよ」という点があれば、是非ご指摘ください。
 可及的速やかに訂正・補充いたします。)

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