①輸出禁止・制限技術目録の調整
商務部と科学技術部から、輸出が制限される技術の目録の調整についての公告が出ていました。
概ねリチウム電池に関連する技術を制限(許可証管理の対象)のリストに加えたという内容のようです。
正極材料の製造技術については、制限の対象かどうかを区別する基準が細かい数値によって定められていますので、実際にどの範囲で規制が及ぶのか技術者の方でないと分からないかもしれません。
それに続く金属精錬技術については、数値は書かれていませんので、業界の方々がご覧になれば対象なのかどうか分かりやすいものかと思います。
②登記・届出済みの生成AI関連サービス
中国の生成AI関連サービスに関して、「第6回」の更新リストが公表されています。「備案(届出)」されたサービスと、「登記(登録)」されたサービスのリストで、今回は今年4月~6月の3ヶ月の間に届出・登録されたものが列挙されています。
2024年4月に初回のリストが公表されたときにご紹介したのですが、しばらく見ないうちに第6回となっていて、届出・登録されたサービスも増えていましたので、改めてご紹介しておきます。
以前に別のところでご紹介したことがあるのですが、中国国内で日本で使ってるのと同じ生成AI関連サービスが使えるかというと、残念ながら今のところはそうはなっていません。では中国国内で使えるものは?と考えるときに、このようなリストがあることを知っておいていただけますと、何かのお役に立つかもしれないと思いました。
③新時代の裁判業務
中国共産党中央委員会から、新時代の裁判業務の強化に関する意見が出ています。
習近平新時代の特色ある社会主義思想を学び貫徹する、党の理論と政策方針を国の法律とともに裁判業務において正確に執行する、といったことが書かれています。
多岐にわたって幅広く方向性を示した内容になっていますが、その中で個人的に目についたのは、渉外関連の項目で、反制裁・反干渉・反「ロングアーム管轄(长臂管辖)」の司法措置を改善していくという一文でした。
司法の面でも米中関係を見ながら対応を考える必要がある状況が続くのかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿