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2025年8月25日月曜日

8月第2週、第3週: ①PPP(官民連携投資)の規範化、②外国人出入国管理条例の改正、③市場監督管理総局における統計改善

①PPP(官民連携投資)の規範化

財政部からのPPP(Public Private Partnership:官民連携)に関する指導意見が国務院の承認を得たということで、国務院弁公庁から転送発布されています。
記者発表での説明によると、汚水処理場、ごみ発電所、高速道路、地下鉄路線などの公共インフラについてはPPPモデルが広く採用され、現在までに約7割のPPPストックプロジェクトが運営期に入っているとのことですが、採算性のよくないプロジェクトもあるようで、コスト削減や効率向上、契約遵守などが求められています。既存のプロジェクトの見直しにも言及されており、さらには、契約紛争や債務逃避によって事業停止・未完工が生じて公共サービスの断絶が生じてしまうような事態を防ぐべきとされている箇所もあります。
公共事業をめぐる見直しなどが行われる機会も増えそうです。

②外国人出入国管理条例の改正

国務院から、外国人出入国管理条例の改正が公布されています。
https://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/202508/content_7036508.htm
内容としてはごく簡単で、2つの条文の追加しかありません。
「Kビザ」という外国青年科学技術人材向けのビザを新設することと、その申請には関係部門の条件・要求に適合し且つ相応する証明資料を提出すべきことが定められています。

③市場監督管理総局における統計改善

国家統計局が行っている定期的な統計に関する査察活動で指摘された問題点について、国家市場監督管理総局が是正状況を公表しています。
https://www.samr.gov.cn/zw/zfxxgk/fdzdgknr/zhghs/art/2025/art_ce3ecb66b5f44a929acf9d203db1a63d.html
経営主体の数量の虚偽の増加を防止する、「休眠」「空殻」企業の市場退出を促進するといった記述があることから見ると、企業活動の実態が統計により正確に反映されるようにする方向での是正が図られているようです。



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