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中国で提出する書類の記入・署名: なぜ「ボールペン不可」「万年筆で記入」なのか?

中国に関係するビザ申請の関係書類や、中国で会社登記機関(市場監督管理局)や裁判所(人民法院)などの公的機関に提出する書類を記入したり署名したりするときに、「ボールペンで記入しないでください」「万年筆で記入してください」と言われたことはないでしょうか。

2024年8月9日金曜日

実習生やインターンシップをめぐる社内不正

今週のキャストグローバル中国ビジネスのメールマガジンでは、インターンをめぐる情報漏洩事件をご紹介していました。

インターンシップや実習生をめぐっては以前から様々な問題がありますが、社内の従業員が私腹を肥やす機会となっていることもあるようです。

2024年4月10日の《工人日報》記事が教育部のWebサイトに掲載されていましたので、この機会にご紹介いたします。
http://www.moe.gov.cn/jyb_xwfb/xw_zt/moe_357/2024/2024_zt01/mtjj/202405/t20240513_1130289.html

以下のような不正行為があることが紹介されています。

付费内推」:学生その他の求職者に対して、高待遇の業種での就業機会を紹介する見返りに紹介料を支払わせることです。会社の人事担当者などが(会社に無断で)学生や紹介業者から金銭を受け取って社内で学生を推薦します。
实习生套娃」:会社の従業員が(会社に無断で)会社の名義で実習生を募集して、自分の仕事を手伝わせることです。実習生への賃金は支払いませんし、逆に実習生から実習費用を取ることもあります。
 (「套娃」はマトリョーシカ人形のことですが、ここでは「二人羽織り」のような意味と思います。)

より良い仕事に就けるようにおカネでインターンシップの実績を買うような競争は、あってはならないことだと思いますが、実際にそういう需要が生まれてしまっていて現に発生していることも事実ですから、現実的にそのような不正行為が行われないように釘を刺しておく必要はありそうです。
また、このような不正行為が行われると、実習生側でも、「おカネを払っている以上は実績としてアピールしたい」という気持ちから、業務上の秘密をSNSに投稿してしまう人も出てくるなど、余計な問題も起きてくることもあるかもしれず、派生的な悪影響もあります。

将来ある若い方々が失望せずに生き生きと仕事ができるような世の中であって欲しいなと願います。


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