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【日本】 Amazon(アマゾン)で購入された中国製の欠陥商品に起因する事故・トラブル、「販売元」に注意!

Amazonで購入された中国製の製品について、「販売元」が中国であるとき、もし製品に欠陥があって、ケガをしたり、他の家財を壊してしまったり、そのような事故やトラブルが起こったら、いったいどうすればよいのでしょうか?

2020年12月4日金曜日

12月第1週:①輸出管制法の規制対象、②自動車業界の反独占ガイドライン、③会社の「休眠」制度も検討

今週のキーワード:
内地と香港の仲裁裁決相互執行の補充取極、使い捨てプラスチック製品、商業秘密漏洩事件、輸出管制法発効


新聞で話題になっている《輸出管制法》についてですが、
今のところ、まとまった規制リストはなく、「適切な時期に」作るそうです。
http://www.mofcom.gov.cn/article/b/c/202012/20201203019733.shtml
ただ、今回紹介した記事にも書かれているように、
「規制対象になるかも」の思惑による投機的な動きで原材料相場が動いてしまいます。
直接に規制対象にならずともビジネスには影響があるので、気を付けておきたいと思っています。

自動車業界における反独占法ガイドライン、
20191月にできていたものが今年10月末頃になって公表されていたようで、
販売代理店における販売地域制限や販売先顧客制限など、
よく検討課題になる論点についても比較的細かく書いてくれています。

なお、中国にはこれまで会社の「休眠」に関する制度がなく、
事業活動を休止すると、営業許可証の取消対象になってしまう仕組みでしたが、
改めて、ビジネス環境改善の一環として「休眠」制度を作ろうという動きもあるようです。


2020年11月26日木曜日

11月第4週:顔認証と指紋認証

今週のキーワード:
ライブ配信の管理強化、顔認証の初の訴訟事件、消費者の権利保護


「顔認証に関する初の訴訟事件」というニュース記事が面白いですので少しだけ。
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 20194月に動物園の年間パスを購入
201910月にシステムのアップグレードで顔認証登録を求められ、
 拒否したところ入園できなくなった。
⇒裁判所は年間パス返金・交通費賠償と、
 個人情報の削除を動物園に命じた。
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ということで、動物園側の後出しなので結論は当然という感じなのですが、
従来は指紋登録だったのを顔認証登録に変えるというシステム変更だったようですので、
「指紋は登録されても良いが顔の特徴を登録されるのは嫌だ」というのが
やはり中国、いろんな方がいらっしゃるのだなと思ったところです。

2020年11月25日水曜日

「双十一」に関するクレーム件数

「双十一」に関する、中国消費者協会の分析報告: http://www.cca.org.cn/zxsd/detail/29854.html(中国語) ブログやSNSのビッグデータで、「双十一」に関係する消費者の権利関連の情報は約1400万件あり、そのうち商品・サービスのネガティブな評価を含むものは14.31%(約204万件)とのこと。

2020年11月19日木曜日

11月第3週:①著作権法改正とリバースエンジニアリング、②民事訴訟の国外証拠、③農産品のインターネット販売を奨励

今週のキーワード:
著作権法の改正、世界最大の自由貿易圏、不正競争事件の保全裁定


著作権法改正でも、ロイヤリティの15倍のみなし規定、
賠償額計算不能の場合は~500万元という規定は揃ってきました。
個人的には、「暗号化研究やソフトウェアのリバースエンジニアリング研究のためなら
技術的保護手段を回避しても良い」という例外規定がちょっと驚きでした。

それと、民事訴訟の証拠についての規定では、
9条で、国外証拠について「公証・認証がなくても可」とする例外規定が入っています。
①相手方が証拠の真実性について明確に認めた場合、又は、
②提出側証人の証言により真実性が確認でき
且つ証人が偽証についての処罰に明確に同意した場合。
ということですので、証人の証言が必要になりますから、
半歩前進という程度ではありますが、少し便利になりそうです。

なお、中国では、農村振興策として、
インターネットで農村の人たちが都会に向けて農産物を売ることを奨励しています。


2020年11月16日月曜日

個人情報保護法(草案)に関する記事を掲載しました。

【中国法令・事例情報ワークショップ】アンケート結果を見て、中国の個人情報保護法『草案』について少しだけご紹介しています。

https://castglobal-china.biz/services/contents/4515


2020年11月13日金曜日

11月第2週:①「双十一」商標、②農業・農村インフラ支援、③輸入食品の包装を消毒

今週のキーワード:
ネットでのライブマーケティングの監督管理、「双十一」の商標、リンク回復の行為保全


「双十一」が広告の場面では商標的に使用されているものの
小売サービスでは商標的に使用されていない?というような判決が出たそうです。
日本でも「バレンタインデー」の商標などがあるらしいですが、
 「独身の日」 
 →  独身の人たちが自分にご褒美を買う日
  →  年一回のショッピングのお祭り
に育て上げた『発明』をどう保護するか?というのは古くて新しい課題ですね。


農業・農村インフラ建設の分野では
貧困解消策の一環として手厚い政策支援が打たれています。

新型コロナ対策で、輸入の冷凍・冷蔵食品の包装を消毒するとのことです。
「普通の消費者に感染する可能性は極めて低い」とされていますが、
それでも対策がこれほど大げさなのは、さすが中国という印象です。


2020年11月6日金曜日

11月第1週:①社会保険料の徴収方式、②「インターネット+」と医療、③薄型レジ袋禁止に、④「海」と「河」の一字違い

今週のキーワード:
内需拡大・消費促進、反独占、軽微な違反の初回不処罰、東風集団の反腐敗活動


「11月から、社会保険が変わります」のニュース、
何が変わるのかな?と思って見てみましたら、
一時期「社保入税」と話題になった、
社会保険料を税務局が徴収する件でした。
各地の税務局がそれぞれ公告を出して
徐々に実施されているそうです。

「インターネット+」、医療に限らず各分野で推進されていて、
全過程オンライン診察などが行われています。

プラスチック制限令では、年末で薄型レジ袋が禁止になります。

商標について、「海」と「河」の一字違いで
権利者側が敗訴した事例が出ています。
商標は登録までの期間は、以前は89ヶ月、今は4ヶ月と少し、
来年は4ヶ月を切るぞ!というお話ですので、
商標はなるべく安く大量に申請しておくべき時代なのだろうと思います。


2020年10月30日金曜日

10月第4週:①上海技術取引所、②輸入食品のトレーサビリティ、③環境配慮建材の政府調達、④個人情報保護法草案

今週のキーワード:
公証手続規則の改正、個人情報保護法(草案)、AI顔変換


今回は、上海技術取引所のニュースを取り上げました。
以前から中国技術取引所などの市場はあるのですが、
中小企業の資金繰り支援強化の政策のもとで知的財産担保貸付が盛んですし、
取引所の活用機会も増えてくるかもしれません。
資産の活用効率の観点から、
中国現地法人になるべく知的財産権を持たせて資金調達に使うなど、
これまでと違った発想も出てくるように思われます。

輸入冷蔵食品のトレーサビリティのニュースがありまして、
スーパーで商品にスマホをかざしてQRコードで読み取ると
どこから来たものか分かるようなイメージのようです。
産地の偽装、消費期限の偽装などにも通じる話題かと思います。

環境に配慮した建材の政府調達促進は
最近、比較的継続的に通達が出ています。

話題の個人情報保護法の「草案」については、
キャスト中国ビジネスのWebサイトに対訳もアップしています。
なかなか難しい内容が含まれていますので、
意見募集を経てどう修正されるかにも注目です。

2020年10月23日金曜日

10月第3週:①雇用シェアリング、②医療業界の賄賂防止の新ルール

今週のキーワード:
特許法改正、製薬企業の贈賄、「携帯電話番号+認証コード」脆弱性事件


先週の資料に掲載した件ですが、
「従業員シェアリング」に関する通知が出ておりまして、
これまでグレーだったグループ会社や取引先との一時的な人員の融通などについても
違法な労務派遣ではなく適法に実施できる選択肢が増えました。
ただ、手続がとても煩瑣ですので、従来どおり、
業務委託形態で実施する方が便利な気もしています。
中国現地の拠点の人事・総務担当者には知っておいていただきたいマメ知識として、ご参考まで。

中国の医薬業界の賄賂防止のために、
医師に面談するMR(医療情報担当者)が販売に関する活動をしてはならないという話題がありました。

2020年10月16日金曜日

10月第2週:①企業の抹消手続簡素化、②オフィスビルのネット接続コスト、③北斗GPSの一般活用

今週のキーワード:
「省を跨ぐ手続一元化」、従業員シェアリング、Eコマースでの価格表記の誤り


企業の抹消手続を簡素化する行政改革が進んでいます。
事業を終えた後、清算しないまま放置している場合などでも、
昔よりも処理しやすい環境にはなってきています。

オフィスビルのネット接続に関する政策の記事があり、
通信コストが下がりそうな内容ですので、
総務担当者にはご覧いただければと思います。

北斗GPSはビジネスでも普及しておりまして、
顧客向けに納入した設備や機器の移設検知などにも
比較的気軽に使えそうに思います。