弁護士 金藤力(かねふじ ちから)のブログです。 毎週1回、中国で公布・発布された各種の法令や通達、ガイドラインなどの情報をご紹介しています。また、業務で接することのある日中両国間の制度や運用の比較などついても、ときどき投稿しています。
注目の投稿
【日本】 Amazon(アマゾン)で購入された中国製の欠陥商品に起因する事故・トラブル、「販売元」に注意!
Amazonで購入された中国製の製品について、「販売元」が中国であるとき、もし製品に欠陥があって、ケガをしたり、他の家財を壊してしまったり、そのような事故やトラブルが起こったら、いったいどうすればよいのでしょうか?
2024年4月1日月曜日
2024年3月29日金曜日
個人への貸付金と、使途不明金(役員への貸付か、担当者への貸付か)
中国の会社の帳簿を見ていると、見知らぬ個人に対して多額の貸付金(※)が計上されていることがあります。
(※)中国の一般の会社は金融活動ができないので、「貸付金」ではなく、「その他未収金」の項目に計上されていることが多いです。
日本の場合、とりわけ中小企業では、代表者など役員に対して多額の貸付金が計上されているのを見かけることがあります。
2024年3月26日火曜日
3月第3週: ①データの国外流通の促進、②消費者権益保護法実施条例、③用水節約条例
①データの国外流通の促進
重要データや個人情報の中国国内から国外への移転に関しての新しい規定が発布されました。
重要データや個人情報についての認可・届出の手続が不要となる場面が規定されるなど、ようやく、実務での対応が分かりやすくなる具体的な法令が出た印象です。
2024年3月20日水曜日
2024年3月18日月曜日
3月第2週: ①CCTV315晩会(2024年)、②上場に関する規制の強化、③国務院組織法の改正
①CCTV315晩会(2024年)
今年も3月15日の消費者保護デーの「315晩会」が放送されました。「3・15晩会」とは、毎年3月15日に放送されるCCTVの特別番組で、さまざまな劣悪な商品・サービスや詐欺まがいの商法、さらには消費者に対する対応の悪い会社などを取り上げて紹介する番組です。
今年取り上げられたのは以下のような商品・サービスでした。
2024年3月15日金曜日
Mビザの有効期間: 恥ずかしながら、初めて知りました。
中国に行くためのMビザの期限が切れましたので、改めて取得するためにビザの申請に行ってきました。
いつもどおり、窓口で「招聘状はありますか?」「パスポートのコピーは?」といった感じで手続をしていましたが、その過程で、窓口の方から「じゃあ、2年のマルチで申請しておきますね」という言葉が出ました。
2024年3月14日木曜日
2024年3月11日月曜日
3月第1週:①政府業務報告、②最高人民法院の業務報告、③支払決済の利便性向上
①政府業務報告
毎年、3月には最初にこのニュースに目がいきます。普段の業務では木ばかり見て森を見ないですので、一年に一度は全体を眺めてみようと思う時期でもあります。
2024年3月7日木曜日
差押・仮差押の申立てのハードル(債務者の財産の調査)
中国では、裁判所と登記機関、銀行や証券会社などがネットワークでつながっており、仮差押でも本差押でも、債権者が相手方の財産を探す必要はなく、裁判所がこのネットワークを使って差押対象となる財産を探してくれるようになっています。
このシステムを「ネットワーク執行調査統制システム」(网络执行查控系统)といいます。
2024年3月4日月曜日
2月第4週:①国家秘密保守法の改正、②司法への不当な干渉に関する事例紹介、③信用懲戒措置のリスト(2024年版)
①国家秘密保護法の改正
国家秘密保守法が改正されました。2010年以来の改正となっています。もともと改正前から、インターネットやその他の公共情報ネットワーク、有線・無線通信での国家秘密の伝達や、プライベートな通信で国家秘密を扱うことは禁止されていました。
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ひさしぶりに日本のお話です。 大阪で不動産を購入される外国人の方々の手続のサポートなどしておりますが、この4月1日は、司法書士の先生など不動産登記に関わる方々にはなかなか難しい時期になっているようです。 様々なところで苦慮されているのではないかと思いますので、雑感を含めて、ここで...
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①価格メカニズム、社会信用体系 中共中央弁公庁と国務院から、2つの政策意見が公表されています。価格メカニズム、社会信用体系に関するものです。
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かねて社内研修などに使っていただけるように動画配信などしていたこともあるテーマなので、ここで少し掲載しておきます。 セクハラに関する対応について、初動対応ではやはり「二次被害の防止」には気を配るべきとされています。 以前、中国でのセクハラについて、「二次被害」のおそれについて話し...