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中国で提出する書類の記入・署名: なぜ「ボールペン不可」「万年筆で記入」なのか?

中国に関係するビザ申請の関係書類や、中国で会社登記機関(市場監督管理局)や裁判所(人民法院)などの公的機関に提出する書類を記入したり署名したりするときに、「ボールペンで記入しないでください」「万年筆で記入してください」と言われたことはないでしょうか。

2024年4月22日月曜日

4月第3週:①上場会社の「殻」の価値削減、②上場会社の監督管理強化、③商業分野での決済の利便性向上

①上場会社の「殻」の価値削減

証監会から新たに、上場会社の市場退出メカニズムの健全化の実施方案が出ています。
中国の上場会社の一部にあっては、上場審査をパスする難関を避け、既に上場している上場企業を使って買収と事業再編などを通じて他の会社が実質的に上場の目的を果たすこと(いわゆる「裏口上場」)のために、本来であれば上場廃止になるべきところ上場会社の地位にとどまって「殻」(=上場会社としての地位)を第三者に売却しようとする問題などが見られます。

2024年4月17日水曜日

4月第2週:①外貨決済に関する規制緩和2件、②環境保護のための補償措置、③付加価値電信業務の対外開放拡大

①外貨決済に関する規制緩和2件

国家外国為替管理局から、貿易に関する外貨決済の規制緩和に関する通知が出ています。
https://www.safe.gov.cn/safe/2024/0407/24204.html
各外為局における企業リストの登録管理をやめて、国内の銀行で直接に登録ができるようになります。
また、資本項目の外為業務指針(2024年版)も公表されています。

2024年4月3日水曜日

4月1日からの登記手続変更:外国人の方々の日本国内での不動産登記(国内連絡先)

ひさしぶりに日本のお話です。

大阪で不動産を購入される外国人の方々の手続のサポートなどしておりますが、この4月1日は、司法書士の先生など不動産登記に関わる方々にはなかなか難しい時期になっているようです。
様々なところで苦慮されているのではないかと思いますので、雑感を含めて、ここで書き留めておきます。

2024年4月1日月曜日

3月第4週: ①データ・個人情報出境に関する指南2件、②信用情報に関するクレーム、③駐在員事務所・代表処の登記管理条例などの改正

①データ・個人情報出境に関する指南2件

先週ご紹介した《データのクロスボーダー流動の促進及び規範化にかかる規定》と同日、2つの指南が出ていました。いずれも第二版となります。

2024年3月29日金曜日

個人への貸付金と、使途不明金(役員への貸付か、担当者への貸付か)

中国の会社の帳簿を見ていると、見知らぬ個人に対して多額の貸付金(※)が計上されていることがあります。
(※)中国の一般の会社は金融活動ができないので、「貸付金」ではなく、「その他未収金」の項目に計上されていることが多いです。
日本の場合、とりわけ中小企業では、代表者など役員に対して多額の貸付金が計上されているのを見かけることがあります。

2024年3月26日火曜日

3月第3週: ①データの国外流通の促進、②消費者権益保護法実施条例、③用水節約条例

①データの国外流通の促進

重要データや個人情報の中国国内から国外への移転に関しての新しい規定が発布されました。
重要データや個人情報についての認可・届出の手続が不要となる場面が規定されるなど、ようやく、実務での対応が分かりやすくなる具体的な法令が出た印象です。

2024年3月20日水曜日

中国《会社法》改正: 二人の監事(よくよく見比べてみると)

先日、セミナーでお話した内容について、下記ご質問をいただきました。

Q:「監事が2名いる会社の場合、今回の会社法改正で影響があるとお聞きしましたが、会社法の条文のどこを見ればよいのでしょうか。」

2024年3月18日月曜日

3月第2週: ①CCTV315晩会(2024年)、②上場に関する規制の強化、③国務院組織法の改正

①CCTV315晩会(2024年)

今年も3月15日の消費者保護デーの「315晩会」が放送されました。
「3・15晩会」とは、毎年3月15日に放送されるCCTVの特別番組で、さまざまな劣悪な商品・サービスや詐欺まがいの商法、さらには消費者に対する対応の悪い会社などを取り上げて紹介する番組です。
今年取り上げられたのは以下のような商品・サービスでした。

2024年3月15日金曜日

Mビザの有効期間: 恥ずかしながら、初めて知りました。

中国に行くためのMビザの期限が切れましたので、改めて取得するためにビザの申請に行ってきました。

いつもどおり、窓口で「招聘状はありますか?」「パスポートのコピーは?」といった感じで手続をしていましたが、その過程で、窓口の方から「じゃあ、2年のマルチで申請しておきますね」という言葉が出ました。